パトリツィア、グッチ家を死に追いやった者。この作品自体は、事実を基にしたフィクションなので、実際の彼女の心情やその変遷は分からないけれど。
人間の欲は果てしなく、時に人を狂わせる。富や名声、それらが何になるのか、という声は見事にかき消されてしまう。一度手にしたものを手放すのは、苦しい過程なのかもしれないが、手放すことで得られるモノもあると思うけどね。
こと人間関係においては、執着すればするほど、求める人が離れていってしまうのは自明。
他者に寄りかかるのではなく、自分自身を頼りに生きないと幸せにはなれないぞ、ということを感じさせるには十分だった。あと、金はかけるべきところにはちゃんとかけないと。殺しを依頼するなら完璧なヤツを然るべき値段で雇うべきだったのでは。ケチは身を滅ぼすよね、と思ったり思わなかったり。
レディー・ガガ、ショートカット姿がヒラリー・クリントンに見えなくもない。力強さとか、主張する姿勢とか。
アメリカのインテリジェンスを兼ね備えた女性に、共通する何かがあるのかな、と思うなどした。