リドリー・スコットが選んだグッチ家の栄華と凋落。
富と権力に執着することの愚かさと、その皮肉を嘲笑しながら撮った様に感じた。シニカルな笑いのシーンも多々用意されてる。
オープニングシーンをラスト間際に、アルドの牛のその後等の繋いだシーンは特に好き。
グッチと言えばファッションで衣装・セットも研ぎ澄まされていて、“黄金のアデーレ”もグッチ家にある時期もあったんたと驚いた。アダムやジェレミーのジャケットの着こなしや仕草は品がある。対してガガの垢抜けなさが際立つ。
ガガを好意的に受け取る人も多いが、ワタシはガガのキャスティングには疑問。ソフィア・ローレン、アナ・ウインターも登場するが、容姿だけで無く言葉遣い、仕草までソックリ。
今作は「ゲティ家の身代金」に通じる物があった。
音楽も良く好きな作品に入るが、人にお薦めだよと紹介出来る程では無い。