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バズ・ライトイヤーのsomaddesignのレビュー・感想・評価

バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)
4.0
バズ・ライトイヤーは有能なスペース・レンジャーだが、自分の力を過信したことで、1200人の乗組員とともに危険な惑星に不時着してしまう。相棒でもある猫型ロボットのソックとともに、全員を地球に帰還させるためのミッションに挑むバズは、個性豊かな新米のジュニアパトロールたちとの出会いを通して、自らの運命を大きく変えていく。

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「トイ・ストーリー」の前日譚っていうか同じ世界観の劇中劇?
95年にアンディが見たアニメ映画を、現代のテクノロジーでフルCGアニメにしたって理解でいいのかしら?(なにしろ世界初の長編フルCGアニメ映画が「トイ・ストーリー」なわけで)どうせなら95年当時のテクノロジーで描かれた「バズ・ライトイヤー」を見てみたかった。当時にしちゃあジェンダーや人種の扱いが先進的だし、ウラシマ効果とか盛り込んでて、当時にすればかなり大人っぽい映画だったんじゃなかろうか? アンディはきっと小難しい要素は抜きにバズに夢中になったハズ。大人になった今、見返して改めて感動してたりして。

ことほど左様に、虚実の皮膜を越えていらん考察を始めてしまいたくなる。作中でも現実でもタイムパラドックスが起きてて、今自分が見てるものが2022年現在の作品なのか、95年にあったかもしれない未見の作品なのか度々混乱しながら見てた。

「トイ・ストーリー1」でバズの装備がスペースレンジャーってよりスペースソルジャーな理由が分かった。おもちゃのバズではついぞ分からなかった腕のレーザービームが、あんな凶悪な威力を持っていたなんて。まあまあヤバイ兵器を今まで気軽に照射してたかと思うと、「トイストーリー1」の見方も変わりそう。

ピクサー版のネコ型ロボットは日本のそれよりだいぶ高機能。100年近くずっと研究続ける根気と従順さがアメリカ発祥っぽい。かわいい見た目に反して、長年の運用にもめげず、文句も言わず故障ひとつしない豪鬼朴訥っぷりが笑えた。


55本目
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