2001年9月11日、アメリカ同時多発テロの首謀者として不当拘禁されたモハメドゥ・スラヒ。
彼の弁護に奔走する人権派の弁護士ナンシー。
スラヒを死刑にする事を命じられた軍の弁護士スチュアート中佐。
徐々に明かされていく真実。
実話に基づいた作品。
歴史上最悪の同時多発テロ。
絶対にあってはならない事だった。
しかしその裏でこんな事が起きていたなんて知る由もなかった。
スラヒもナンシーに弁護される事がなかったらどうなっていたことか。
またスチュアート中佐が人格者だったおかげで隠蔽されていた事実が明るみになった。
恐ろしいのはキューバにある「グアンタナモ収容所」
今も実際する。
多くの人が激しい尋問、拷問、長期拘束による死、そして自殺者が出ていた。
アフガニスタン、中東、アフリカ、南西アジアから多くの人が言葉が通じないため罪を着せられた人たちだったようだ。
この収容所をオバマ元大統領は閉鎖すると言っていたそうだが実行されていない。
スラヒは裁判に勝ったのに、その後6年も拘束されたままだった。
スラヒが有罪なのか無罪なのかという事が描かれているが、「人間の尊厳」という何より大切な事も描かれているのではないかと思う。
ナンシーとスチュアートの強い信念、本当に素晴らしいと思った。
ケビン・マクドナルド監督作品