悪名高いグアンタナモ収容所を描いた作品。
アメリカという国が必ずしも正しいとは言えない、アメリカの過ち、その闇を記録した映画。
正義の名の下に行われる行為の愚かさ、一方的な正義、そのタチの悪さが見事に描かれています。
いま思えば、9.11以降のアメリカはどこかヒステリックで全体主義に近いムードがあったような気がします。
今作では当時のブッシュ大統領はもちろん、オバマ大統領まで非難の対象となります。容赦ありません。
「タクシードライバー」「羊たちの沈黙」でもはや伝説といえるジョディ・フォスターがほぼノーギャラで出演したという話。さすがジョディ、やるべきことが分かってらっしゃる。
こういうアメリカの闇を暴く映画が製作されることはアメリカの自浄作用とでも言いましょうか、まだ健全であると思います。
