細田守監督作の復習もしたし、かなりの期待を胸に観賞しました。しかし、期待は上回らずー。。といった感じです。
millennium parade作曲のラテン音楽のようなリズムで、異世界感を現した冒頭の一曲とワンシーンの掴みは良し。
同監督の映画を初めて映画館で観るので、映像と音響だけでいうと素晴らしかったです。
情報が正確かはわかりませんがディズニーとタイアップした主人公ベルのデザインも素晴らしい。美女と野獣へのオマージュも(少しくどくも感じましたが笑)良かったです。
しかし、世界観の造形は上手くできているのに、登場人物の人間関係が粗く感じてしまいました。
まず作品の肝である主人公すずと竜との関係性。
そもそもなぜすずが竜の正体を知ろうとする理由が明らかにされていません。
仮に理由が僕の解釈で「お互いの心の傷やコンプレックスに自然と引き寄せられる」だとして、2人が持つ感情は愛なのか友情なのかわかりません。
美女と野獣にオマージュを捧げたダンスシーンはラブシーンでしかないのですが、恋愛感情を何キッカケで持ったのか、やっぱり納得できません。
劇場では自然と楽しめられたのですが、今思い返すと他の友人たちとの関係も後付けくさく感じてしまいます。
