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竜とそばかすの姫のmoriのネタバレレビュー・内容・結末

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

細田守監督作品はあまり好きではないけど、ミレパの曲をあの映像で、映画館で聴きたいがために観に行った。ストーリーは気に入らないけどわかっていたことなので満足はしてる。
[母親を亡くしてコンプレックスを抱えた少女が、仮想現実で大切な人と出会って現実に立ち向かう]…と言えば聞こえはいいけど、終始すずちゃんの一人舞台で、社会の不在さが気になった。彼女の周りは何をしていた?
何度でもやり直せる仮想現実で、ヴェールを破って自分の素性を明かすことはこれまで積み上げたものを無に帰すだけでなく、現実世界においても自分の身を危険に晒す恐れがある。そのリスクを承知していたからこそネットの大衆は竜をアンヴェールさせようとしていたのではないのか?
まだ高校生であるすずちゃんに川に飛び込んだ母親と同じ自己犠牲をさせることはグロテスクだと感じた。
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