コロナ禍の中で瑞々しくほっこりさせてくれ良い時間を過ごしたと感じさせてくれた作品であった。
時間の捉え方が人は皆平等ではないという
アインシュタイン的発想から仕掛けている本作の作り方は非常に独創的であり非常に興味深く、バス運転手のグアタイの後半パーツから作品に引き込まれてしまった。
一見冴えないトーンではあるが海岸線をひたすら路線図から外れて走るバスを見ていると何かスペクタル性すら感じ取ってしまった。
多大な製作費を投入しなくても脚本構成や撮影技法で観客を引き込む典型のような作品である。
所々に散りばめられたユーモア溢れたシーンもまたアクセントになって良い。
最後に原題名そのままの方が作品全体感を捉えているので良かったのではと思う。