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truth 〜姦しき弔いの果て〜のmatsumuraのレビュー・感想・評価

truth 〜姦しき弔いの果て〜(2021年製作の映画)
3.0
【要約3point】
①女3人ワンシチュエーションの会話劇で演劇を見てるよう。
②全体的に性に関する直接的な表現多め。
③良くも悪くも堤幸彦監督の世界観で、好みは分かれそう。

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コロナ禍に女優3人が「映画が無いなら作っちゃえ!」と思い立ち上げた企画が、まさかの堤幸彦監督の50作品目記念映画になったという稀有な経緯を持つ作品。

堤幸彦監督がインディーズ映画を撮った、というキャッチーな魅力に惹かれて鑑賞しました。

物語は、同じ男と付き合っていた女3人が、男の死後に一堂に鉢合わせるところから始まります。
終始とにかく喋り倒し、その中でそれぞれの男との関係性や女自身の考え方が明らかになっていくという展開。なかなか演劇っぽくて好きでした。

裏を返せば、シチュエーションは最初から最後までずっと変わらず大きな動きもないため、そういう作品が好きじゃない人にとっては苦痛かもしれません。

また会話の内容には、性に関する直接的な表現も多々出てきます。
35歳の女性たちが付き合っていた男との関係を語る、という物語の性質上致し方ないのかもしれませんが。

そのような内容が堤監督の世界観で描かれるため、好きな人は好きだし苦手な人は苦手という、評価が二極化しそうな作品だなと思いました。

ちなみに女3人の年齢設定にちなんで、35歳の方は男女問わず1,200円で見れるキャンペーンをやっていました。
映画館によって実施有無が異なりそうなため、事前に調べておくと安心です。
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