おどろきの白鳥

アウシュヴィッツ・レポートのおどろきの白鳥のレビュー・感想・評価

3.5
なかなかハードな内容。
脱出シーンは少なく、全体の2/3はアウシュヴィッツの中での残虐な現実を描きます。
拷問、強制労働、ガス室送り、遺体焼却、脱走者の首吊り処刑……
最後の長回しもシリアスで名場面。

しかしこの映画の白眉は、オープニングの文字と、エンディングロールにありました。
オープニングのクレジット「過去を忘れる者は、必ず同じ過ちを繰り返す」。
そしてエンディングの、戦後の欧米政治家たちの、数々の演説。
果たして、人類は過去から学び、忘れずに、過ちをおかさずに生きているのか?と突き付けてきます。