nana

スペンサー ダイアナの決意のnanaのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

たった3日間しか描いてないのにすごく心苦しい時間を過ごした。。
王室での暮らしが幸せとは限らない。
産まれた時から自分の使命が決まってるのも辛いことなんだなって改めて思う。
ダイアナの場合はそれとは違うけど、息子の言葉もささったし記憶に残った。「〜ならない」って考え方が子どもながらに備わってるのはどうなんだ?とか。

身の回りの全てが決められてる中での生活。
こればっかりは慣れて感情を無にできないと苦痛でしかない。自分を2人持たないといけないっていうのは理解できる。そうやっていかないと自分自身を保てないんだろう。でもそれって慣れでできるようになることでもないと思うし、精神的にはかなりキツい。
開始早々に王室の人たちが異常に見えてきてた…

とにかく心休まる時がない3日間だったけど、ラストは(KFCも含めて)素敵だった。あれがないとこの映画を見て報われないというかなんというか。。ダイアナが子どもたちと過ごす時間だけは幸せそうだったし、3人の秘密の時間っぽくて良かった。
人間らしく・自分らしく生きていくことの大切さや、王室だけの生活が全てじゃないと子どもに教える事も必要でそれを体現したのがダイアナだったんだろうな〜。

「私の道は、私が決める」
この言葉がこの映画の全てをまとめてると言っても過言ではないと個人的には思う。寓話と最初に書かれているからこれだけが全てじゃないんだけど。(自由がなくなる、限られるという事をわかった上で結婚したんだろうと言われたら何も言えないが)

音楽が印象的。ダイアナの精神が追い詰められてるのが映画と音楽が合わさる事で見てる側も追い詰められていくような感覚になる。時々ホラーかな?と思うくらいゾッとした部分も音楽があったからこそより感じたんだろうな。
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