公式映画コメント記録アカウント

お隣さんはヒトラー?の公式映画コメント記録アカウントのレビュー・感想・評価

お隣さんはヒトラー?(2022年製作の映画)
-
すぐさま二回観た。「オススメの映画を一本」と聞かれたら、躊躇なく『お隣さんはヒトラー?』と返す。
「ナチス映画」なんていう括りで逆に興味を失うタイプの方にも「もったいないから観なさい」と言いたい———ケラリーノ・サンドロヴィッチ(音楽家・劇作家)

________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

美しい音楽が語る心情
美しい映像が魅せる孤独

戦争を生き延びた人々が
その後どうなったのか

過去を忘れられるのか?
罪を忘れていいのか?

全てを奪われた隣人
全てを奪った隣人

生きる希望が、
復讐にかった瞬間…

笑い続け
泣き続けた、94分
今年度上半期、最高傑作———サヘル・ローズ(俳優、タレント)

________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

数奇な運命で導かれた隣人同士。
この 2 人が織りなす様々な感情を動かす物語の数々に酔いしれました。
ユーモアからの後半のスリル満点な展開の振り幅の大きさにエンターテインメントとしての要素が溢れんばかりに詰まっています。
2人の関係性がジリジリ、ヒリヒリゆっくりとしたペースで細かく変わっていく様子を俳優陣が圧巻の演技力で表現し、没入感たっぷりになってからの怒涛のラストへ向かっていく様に一種の愛の物語のように観終わったあとに色鮮やかな気持ちになりました———副島 淳(タレント)

________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

これまでのヒトラー作品とは違う角度から描かれた、絶望的な悲しさと、怒りの奥に生まれる友情。
長い歴史と人間の恐ろしさを思い出しながら新たな感情に戸惑う一方、クスッとも笑える、心が温かくなるような唯一無二な作品です———ハリー杉山(タレント)

________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

重い題材なだけにどのように描かれているのか気になっていましたが、思いもよらない角度からのアプローチでした。
物語のほとんどが隣り合う2軒で完結し、深く描かれている人物もたった2人だけ。
それにも関わらず、それぞれが抱える背景事情、歴史の重み、そしてリアルな表現により奥行きの深い作品に。
「隣人同士」という設定だからこそ、より身近に捉えることができ、もし自分だったらどんな心境になるだろう、どんな行動に出るだろうと考えさせられました———春香クリスティーン(タレント)

________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「疑心暗鬼」と「執着」を極限まで極めると、その果てに存在するのは、自らが積み上げた見解の成就なのか崩壊なのか。
本作ではそのあたりの機微というものが実に良く描き出されている。
けっきょくのところ「真相」なるものは、常に個人の想像力あるいは妄想力の、微妙に一枚上のポジションに存在するのだ。
二人のオヤジが織りなす「深掘りしすぎな世界」のハーモニー、その大いなる皮肉に涙せよ。一応コメディだけど———マライ・メントライン(ドイツ公共放送プロデューサー)

________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄