KuNork

ウォーターシップダウンのうさぎたちのKuNorkのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ウサギの群れの中で仲間に弾かれている兄弟ウサギのヘイズルとファイバー。
何か恐ろしいものを予知したファイバーの言葉を信じて、ヘイズルが立ち上がる。
伝える危険を信じてくれたものだけで、新たな安住の地を求め、冒険の旅に出かける…。

Netflixで4話に分けて構成された「ウォーターシップ・ダウンのウサギたち」を観てのレビュー。

これは、児童文学なのか。
個の集団性、超能力の異質性、カルト集団の中での残虐性。
神様がくれたという身体能力は、種族間での対応手段。
ぐるぐる回るじゃんけんの様な図式。
種族内でも力の作用はぐるぐる回る。
誰も何も一番なんてない。
リーダーシップに求める力とは、仲間とは何か。
最後に得る、素晴らしいものとは…。


元の映画ではどうだったのか、同じ映像は観られないので想像だけど違う表現だったのかも。
とりあえず、この4話構成の方では不安や予知夢の様子が「なんとなく、そう取れなくもないもの」なイメージで上手く表現されている。


ウサギだけどウサギじゃない。人をウサギに例えて問題提起しているから、だから児童文学なのかもしれない。
少し無理ある描写もあるけど、例えとして見たら無理じゃない。直接的な人同士よりはマシなんだろう。

グーはパーに負けるけど、チョキには勝つ。でもチョキはグーに負ける。
そんな視点で観るとわかりやすいのかもしれない。

個がそれらしくあるために、自分らしくあるために、相手や環境、自分自身による心の持ちよう。
それによって世界は変わる、変えられる。
KuNork

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