はえ太

セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記のはえ太のネタバレレビュー・内容・結末

2.7

このレビューはネタバレを含みます

”神”登場にぶったまげ。でも鈴木福演じる”神”が”神”なりの貫禄を見せるのはさすがの演技力。

「ヒーロー譚は”何度も何度も語り継がれることが必要”」というのが『ディケイド』や『ジオウ』でやってきた「世界観という壁の破壊」と「歴史の破壊と創造」だと思うのですが”神”が降臨して「”神”の手を離れて戦いだすヒーローたちを肯定しちゃう」のはすごい。

思えば『仮面ライダー』も『サイボーグ009』も「創り主との戦い」がテーマの作品で、その究極地平が『サイボーグ009』の「神々との戦い」という”創り主=神”への反逆と戦いで結局「神々編」は未完のまま石ノ森先生はこの世を去るわけですが、その「神々との戦い」を「神の手、創り主の手を離れ、”神”がこの世から居なくなっても生き続け、歴史を紡ぎ続ける被造者」という形で肯定する物語だったのかもしれないな……と。

ただ、”神”の手を離れ、戦うヒーローたちの戦いのチープさ、もっと言えば雑さはちょっと褒められたものじゃない。

あと、”神”たる”先生”が「総てを肯定した」ことに感慨を受けた後に『リバイス第1話』が始まる構成は、”余韻”をぶち壊すのでなんとかならなかったものか……
はえ太

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