ワンコ

クイーンズ・オブ・フィールドのワンコのレビュー・感想・評価

4.0
【継続はチカラ】

この作品を、森喜朗元首相…というか、元東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長と書いた方が良いか…が観たら、どんな感想を持つだろうか。

この人の取り巻きや、盲目的低脳バカ保守も含めて、きっと、「ほら、言わんこっちゃない。結局、女性と男性の試合は認められなかった」だと思う😁

目標を定めて、その達成に邁進する女性。
右往左往するだけじゃなく、姑息に邪魔をしようとする男性。

この作品は、その単純明快なストーリーを揶揄する人もいるが、この対比が滑稽で面白いのだ。

昔、部下の女性をプロモーションしたら、婚約破棄になったというケースがあった。
給与が逆転したことがきっかけだった。
彼女が、相手のお母さんに相談したら、あら、貴女といると窮屈だったのよ、とあっさり言われたらしい。
もともと多めに家賃を支払って、同棲までしていたのに…だ。
息子も息子なら、親も親だ。

そんなだったから、本人はあまり気にしてないふうだったが、その後、しばらく、僕のせいで婚約破棄になったと、冗談で嫌味を言われ続けた。
やれやれだ。

世の中には、まだ、こんな「やれやれ」な状況は多い。

だが、変化の兆しは大きい。
オリパラ開会式のクリエイティブディレクターも辞めることになった。
体型に関する差別的な考え方が理由なのだけれども、企画段階のブレーンストーミングなんだから良いだろうみたいに言って擁護するお笑い芸人もいた。
企画段階だろうが、そんな差別が、笑いの、つまり、嘲笑の対象として頭の中にあること自体が問題なのだと気が付いていないのだ。
バカ丸出しとはこのことだ。
でも、一部の右派系ネットニュースが、この擁護発言を取り上げただけで、殆どの媒体は無視していたらしい。

映画のストーリーのように、理解があり、サポートする男性もかなりいる。

体格差などあるから、サッカーは男女別でやる方が良いのかもしれない。
でも、日本の永里選手のように、男性チームでチャレンジする女性を応援する気持ちを持ち続けることは価値のあることではないのか。

今言われている女性の社会進出なら尚更だ。

僕は、そんなふうに感じる。
ワンコ

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