SHIOTA

カラーパープルのSHIOTAのネタバレレビュー・内容・結末

カラーパープル(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

主従するも反抗するもそれぞれが自分を守り生き抜くための処世術だったと感じた。

最初シュグが寝取り系のめちゃ嫌な女なのかと思ったら全然違くて、なんなら親友になり得るくらいのいい人だった。

ハーポの嫁も流石に強気すぎるだろ、と思ったけど育った環境がそうさせたなんだなと。戦わないと舐められる世界で生きてきた。でも戦っても権力と差別で貶められることもある。人種差別って胸糞だなと思った、温厚な顔して奴隷みたいな扱いして、、

セリーにもハーポの嫁どちらにも理不尽を振りかざされた経験があって、セリーは理不尽な環境下にいるからこそ、刑務所に毎週通って心の拠り所になっていたんだと思う。そう思うとセリーって本当に心が強くてできた人。

ミスターが最後いいやつになるのだけはちょっと癪だけど、、
でもそれも親が親だからこうなってしまったんだなって場面が結構あった。親が男尊女卑の思考があると、子もそう育つ。それが親になると子もそうなる。最初ハーポも従わせたいみたいに言った時、コイツもか、と思ったけど最終いいやつでよかった。

人種差別と男女差別、色々な差別と理不尽と戦う女性たちが強くて勇気づけられる映画だった。強く生きられそう。

ところで、成人期ネティのキャスティングが神だったと思った。幼少期の頃の雰囲気がありつつ素敵なヘルシーな女性に成長してる感じがいい。
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