このレビューはネタバレを含みます
あんまり考えずに見れそうな映画ということでチョイス。バカリズムらしい笑いの要素も入っており、単純に楽しめた。
他人から見れば羨ましいと思う圧倒的な強さだったりも、当の本人からすれば悩みの種でしかない。
『事実は１つでも解釈は無数』『隣の芝は青く見える』という言葉を思い出した。
自分の人生でありながら、人生の主人公になりきれず、他人と比べて生き続けるのは、実は『喧嘩に勝っても勝負に負ける』そんな生き方なのかもしれない。
ただ、ナオのように有り余る才能がある場合には環境や外部の力がそうはさせてくれないのかもしれないけれど。。
とはいえ、最初にトムソンを倒した時にも諦めて電話するという選択肢はあったはず。そこで、普通のOLになり切ることもできたと思うと、やっぱりナオの中には『負けたくない！』『強く在りたい』という本当の気持ちがあったんだと思う。
自分の欲するところや自分がどう生きたいか、どう在りたいのかを明確にしていくことが、自分が自分の人生の『主人公』として歩むための第一歩だなと感じた。
そう言った意味で最後の『完敗』は主人公になろうとし続けた蘭の勝ちということなんだろう。
