さくさく

ONE PIECE FILM REDのさくさくのネタバレレビュー・内容・結末

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

全体の半分とは言わないが、3割くらいはLIVEシーンだった。最初の新時代はオープニングとしてワクワク感があったけど、ウタの世界(能力)を表現するためなのか、序盤のLIVEシーンが思いの外長くて少し飽きてしまった…。

これまでの海賊や海軍、大将、天竜人、赤神海賊団まで、様々なキャラが出てくる豪華さ、利害関係を無視して世界を救うためにトットムジカを倒しに協力する姿、各キャラが技を繰り出すシーンの描写は見応えがあった。

ただワンピースの醍醐味である『麦わらの一味の良さ』はあまり出ていなかったように感じた。
シャンクスがウタを想う、家族を愛する気持ちを描こうとしてたからかもしれないが。

ウタは自分の過去にしてしまった行為に対して罪の気持ちを持ち、それを自らの歌の力で世界を平和にすること、そのことが償いになる、そんな気持ちがあったのかもしれない。

『新時代』は皆が望んでいたはずなのに、だからこそ行動に移したのに、理解してもらえなかった。

『そんなこと頼んでないし』『やりすぎだよ』そんなファン達の声が聞こえてきて、ウタがキレて全てを人形や物に変えてしまうシーンは印象的だった。(もっと楽しくしてあげるよ!!!って声が聞こえないように。)

ウタのやり方は極端で世界を滅ぼす可能性すらもあったから、間違っていると思う。
でも、何とかして、助けを求める皆を助けてあげたいという想いは否定されるべきものではないはず。(実際にファンの中にはウタを支持する声もあった)

捉え方は人それぞれで、全員を納得させることは出来ないということをこの映画からも感じた。

ウタの歌声は間違いなく世界の人達の力になっていた。だからこそ、その大きな影響力(力)の使い方には注意をしなければならなかった。使い方を間違えなければ、多くの人の役に立てたはずだ。
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