さくさく

キングダムのさくさくのネタバレレビュー・内容・結末

キングダム(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

漫画を読み始めてからの映画デビュー!
原作とのストーリーの違いは若干あったけど、キャスト陣も含めて満足のいく内容だった。

この映画を通して制作側が『伝えたかった事ってなんだろう?』という抽象の視点で見てみることを心掛けた。

原作が基本となっているが、自分の中で印象に残ったのは『夢』という言葉。
ヒョウと信が目指す『天下の大将軍』や政の『中華の唯一王』など。2人が本気でそうした夢を語る姿に魅了され、昌文君や山の王(楊端和)など心動かされる者が少しずつ出てくる事で、2人が実際に夢への階段を登り始める。

夢を持つ事、そして夢を本気で語ることの大事さ、それと同時にすぐには達成できないと言う現実。
政が言う『玉座奪還は夢の通過点に過ぎない』という言葉は重みがあった。
目指すものがハッキリしているからこそ、今やるべきことが見えてくる。そのことをこの映画を通して1番感じた。

自分が何をしたいのか、目指すべき山はどこにあるのか?そのことが分からないままでは、政や信のように突き進む事は出来ない。

ただ、1つ間違えちゃいけないなと思ったのは政や信のようになることだけが絶対の正解、全てではないということ。
昌文君や壁、カリョウテンのように仲間の中でも、そうした想いに引っ張られ、その人のことを守ることに命を賭ける人もいる。

誰かの目指すべき場所に心から共感できるのであれば、その人の為すべきことを全力でサポートするという道もあるということ。

自分はどちらのタイプだろうか?
そんなことを考えさせられた作品。
さくさく

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