花椒

シャドー・ディール 武器ビジネスの闇の花椒のレビュー・感想・評価

4.3
2016年製作ということは任期を迎えたオバマ政権を総括、という意味合いもあったのだろう。
世間が思っているよりもオバマは人間のクズですよ、というメッセージが濃い作品。

何故戦争はなくならないのか?人の命より金儲けが大事と思う企業が権力者を利用し、取り込んで武器の需要を産ませるから。

以下は作品の感想というよりもこの作品を見て、現世に思うこと

賄賂を相手から直接もらうわけないだろ。もっと姑息にやるんだよ。

テロリストと呼ばれている者からすれば、武器や戦争を(で)ビジネスをしている政治家や企業の方がよほど社会を混乱に陥れる悪者であり、打倒することこそが彼らの正義というのは理解できる。ただ関係ない一般人を犠牲にしてしまうやり方は間違い。

ドローンが元々軍事目的なのがよくわかった。

悪い奴が権力者になるのか、それとも権力者が時とともに腐敗していくのか

社会を正すマスコミも個人プレーでは権力者は痛くも痒くもない。それよりも長いものに巻かれた方が良心が痛まなければ楽。まあ、痛まない人がマスコミに多すぎるよね。

こういう作品20世紀なら金だけ出すところだけは日本がフォーカスされていたと思うが…
安倍の好きだったフレーズが「日本が世界の中心となって」
しかし実情は金持ちでなくなった日本は見向きもされず、国力落ちたんだなあ、としみじみ

政治に絶望しても政治に無関心になっては権力者の思うツボ。だからこそ国民は権力を監視しなければいけないし、マスコミは政権と一定の距離を取って客観的な報道の立場を貫かなければいけない。
両方ともできてないんだからそりゃ日本はダメになるしかないでしょ

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関連書籍は置いてあったがパンフは製作してない模様。イメージフォーラムはパンフの中身を見て判断してから購入できる貴重な映画館😍
花椒

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