EDDIE

スーパーノヴァのEDDIEのレビュー・感想・評価

スーパーノヴァ(2020年製作の映画)
4.0
2人の想いは永遠に残り続ける。そう“星”となって。
タスカーの選択もサムの胸の内もどちらも理解できる。
だからこそ苦しい。あまりにも深い愛が。
広大で美しいロケーションと名優2人の演技が醸し出す空気感が堪らなく麗しい。至高の愛。

コリン・ファースとスタンリー・トゥッチ。この2人の演技の化学反応が凄い。あまりにも自然かつ本気の愛を感じさせました。
本当にこの2人が長年連れ添ったかのよう。
もはやゲイとか同性愛とかいう言葉すら陳腐。間違いなくお似合いのカップルだし、誰の目にも明らかな愛を見せつけられました。

コリン・ファース演じるピアニストのサム。
スタンリー・トゥッチ演じる小説家のタスカー。
20年来のパートナーである2人はキャンピングカーに乗り、とある“目的”のために旅に出ます。
序盤は2人の関係性や目的について直接的には語られず、会話や周りの小道具などからどういう境遇なのかを推理していく必要があります。
間違いなく伝わるのは2人の息のあった関係性。地図を頼りにするタスカーとカーナビを頼りにしたいサム。
小言で文句を言いながらも、結局「おまえのそういうとこわかってるよ」と言わんばかりに息ぴったり。

2人が同性愛者であるという描写についても家族や親戚は何の偏見もなく受け入れており、もはやこの時代にわざわざ差別的な視点を入れることすらバカバカしいと思わせるほど自然です。
2人は誰がどう見てもお似合いの素敵なカップル。
終盤の展開は様々な感情が巡りますが、ラストシーンからエンドロールに向かうまでのシークエンスがとにかく余韻が残る素晴らしさ。
美しい自然のロケーションも含め、劇場で観るとまたひと味違いそうです。

※2021年新作映画86本目
※2021年自宅鑑賞130本目
※Fan'sVoiceオンライン試写会にて
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