中盤までは、主人公たちの不器用が過ぎる生き方とその生活ぶりにリアリティを感じることができず、物語からかなり遠くまで私の気持ちが離れました。
これは違ったかな～…？と思うギリギリのところ、家族の秘密が露になる後半部分から伏線回収がなされます。
それぞれの登場人物たちの心の傷が分かるにつけ、彼女たちの思いが胸を打ち…。
しかし、あの父親のことを「父さんは変わったのよ」という母も間違いなく被害者であるはずなのに、母親の関わり方が薄いことが気になった。(それは弟も同じく)
三女ミヨクの我慢という言葉を知らないかのごとく、あれだけ正直に自由に不平不満や快楽を表す姿に、ストレスなんて全くないのではないだろうと思うが、きっとあれでも本人は我慢しているのだろう…。
羨ましいとすら感じてしまう。
長女ミヨンと足して2で割ってほしいものである。
三姉妹三者三様でみな痛々しい。
他の方のレビューで三女のミヨクが一番幸せだと言ってる方がいたが、同意。
彼女の家族が実は一番優しく、精神面も健全なのではないか。
家族の映画は100いれば100通りあるので、ネタは切れないが、毎回他人の家族を覗き見して比べたり重ねたりする。
そこで1つでも何か自分にとっての気付きがあれば収穫だと思っている。
