「MAD探偵 7人の容疑者」を初鑑賞してみた。ジョニー・トー&ワイ・カーファイ監督の作品。どんな内容なのかよく知らない。何時もの如く、分からへんなりにも、そっと触れてみようではないか。
だけど、何だコレ。
霊が見える設定なのかな。不意に「トランサー」を思い起こさせるやん。了解、了解…霊と言うか、そのヒトの人格みたいやけど。不可解さがありきのクライム作品ね。まずは、そんな設定を受け入れるトコロからスタートしてみよう。
主人公はラウ・チンワン。ジョニー・トーゆかりの俳優なので、こちらも難なく受け入れ可能。だけど、奇行が目立つのだ。軽く受け入れたとは言え、冒頭で自分の耳を反り落とすシーンがインパクトありすぎて少し引いてしまうやん。
ふむむ、だからMAD 探偵なのか…精神的にも不安定でかなり、とち狂っている演技を披露。いやぁ、こう言う病んだ演技にはもってこいの俳優かも知れない。まさしく狂人にして怪演。軽く目がイッてるのが更に素晴らしいのかも。
そういや、またもやラム・カートンおるやん。今回は、7人の人格を持つ役なり。え、なんやそれ、個性的過ぎる。しかも、7人全てが登場してくるのが斬新過ぎるかも。そして、やはり出てきた。ラム・シュー。7人の人格の1人やけど、ここぞとばかりにアピールされている感じかな。
終盤は何か凄いコトになっている。人格出まくりのクライムサスペンス。ヒトは選ぶと思うけど、こんな変わり種のようなテイストもまた珍しい。こんな一風変わった映画と巡り合えるのだから、香港映画はやめられない、とまらない。