アマプラで、たまたま見かけた「ある取り調べ」を初鑑賞してみた。どんな類いの取り調べなのかな。真摯に向き合いたいとまでの気持ちは、ぶっちゃけ無いのだが何かと真相に迫ってみたい。
えっと、たった3人だけの物語なのね。
しかも、舞台は取調室だけ。モロ低予算丸出しの作品やったのだ。だけど、そんなコトは一切気にしない。シンプルな思考なもので面白かったら何でも良いのだ。
さてと、取り調べを受ける容疑者には佐藤B作。取調官には中西良太。そう、この二人の会話劇がメインの内容である。罪状は殺人。しかも、妻と息子を殺害してしまった内容なのである。
問題は何故、家族を殺してしまったのか。そんな、結果が分かっているトコロから、ゆっくり紐解いてゆくスタイル。だけど、話を聞けば聞くほどに同情するしかない。
回想シーンは一切なし。あくまで、こちらでイメージするしか無いのだが、何だか壮絶な姿が目に浮かぶかのよう。特に、どうやって殺害したのか説明していくシーンは細かくてリアリティ感は出てると感じる。
なんやかんやで、引き込まれてしまっていたり。二人の熱演と程よい距離感。取り調べメインの映画なんてのも珍しからかも知れないけどね。
余談やけど、このテイストで伏線を張り巡らせていて誰が真犯人か…なんて、探るようなテイストもアリだと感じる。だけど、ソレに近いコトをしているのが「12人の優しい日本人」だと感じる今日この頃なのだ。