Benito

オートクチュールのBenitoのレビュー・感想・評価

オートクチュール(2021年製作の映画)
3.8
【 オートクチュールの舞台裏を垣間見た 】

✈️パリ- 羽田JAL便 機内鑑賞作品①

フライトはロシア上空を飛べない事もあって、本来より2時間以上長い15時間の往路。めげずに長編4本、短編2本を鑑賞!! (復路は3本)

タイトル: 原題も邦題もHaute Couture。フランス語でオート(Haute=高級な)、クチュール(Couture=仕立て)と映画の題材そのもの。

物語 : ディオールのオートクチュールの世界を舞台にして、年齢も境遇も国籍も異なる2人の女性の関係を描く人間ドラマ。しかもひとりは引退間近、ひとりは移民の新人のお針子さんという組み合わせ。ふたりが公私にわたり近づいていくところを丁寧に描いてる。いわゆる人情物語として楽しめる。

女優 : そしてゴダール、トリュフォーに愛された女優で74歳のナタリー・バイが引退間近の主人公を演じてるから、映画を観たくなった理由。ナタリー・バイみたいな可愛らしい、でも肝の据わった女優さんがこれからのフランス映画界には出てくるのかな、、

劇中で流れる"What a Wonderful World"(カバー)や、集合住宅の上を飛ぶ飛行機や、針子たちのアトリエの様子や、ハサミを落とす事は不吉など、印象的な場面がたくさん。


現地到着後、シャンゼリゼ通りを散歩してみたらディオールのショップがリニューアル中で外壁ごとラッピングでお化粧、これがまた美しいこと。ヴィトンの近くにありながら、ディオールはラッピングでも存在感は負けていなかった😊
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