このレビューはネタバレを含みます
登場人物のアクションを追う速いカメラワークとふんだんなコミカルシーンがこの映画を興味深いものにしているのだが、残念な点が2つある
①各メンバーの個性が深く描写されておらず、彼らの顔が全く記憶に残らない(皮肉にもサブメンバーであるミシュランが1番記憶に残ってしまった)。
例えば足がとびきり速いメンバーが紹介されているにもかかわらず、作戦の中で彼の足の速さが描写されていたシーンは一切なかった。七人の侍や荒野の七人に彼らをなぞらえるなら、もっと登場人物の特色を見せてほしかったです。
②体をダイナミックに使って困難な状況を切り抜けるシーンを終始期待していたのだが、終盤では物を使って難所を乗り切る傾向が多くなり、普通のアクションコメディ映画になってしまった。
若い頃ならこの映画に感化されてパルクールを始めていたかもしれないが、もしこれから始めるとしたら私が臓器提供する立場になってしまうと思う。