kaorui

ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイのkaoruiのレビュー・感想・評価

2.5
楽屋で皆がラリってるシーンで、混沌としながら彼女の幼少期を彷徨う長回しが濃密で凄い映像表現だ。このシーンを挟んだビリーホリデー楽団のツアーから物語は転がりだし、自ら終止符を打ってしまう。愛で埋められるものは微塵もない。薬と酒しか埋められない哀しい生の果ての微かな微笑みに希望を見た。
ビリーの奇妙な果実は怖くて聴けない曲の一つだった。今一度聴こうと思う。
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