心臓発作で死んだ祖父の家を売るため、掃除と遺品整理に訪れた孫娘アリッサは、屋敷に不気味な現象と何かの気配を感じていく……。
謳い文句通り、じわじわと忍び寄る恐怖をあらわす描写の随所に、Jホラーに通ずる味がする。
(私は、小中理論云々の時代より少し後の、オバケ的なものが行動上で個を強く出してくる質感のJホラー感を受けた)
派手さや奇抜な捻りは無いが、だからこそ、最近のJホラーがスカしや宙ぶらりんエンドや、自虐みたいな“怖いと思って作ってませんよ逃げ”で捨て去ってる「素直さ」みたいなものを感じられた。
きちんと怖いものを見られて、主人公の行動に違和感なく観られる、というこれだけでも、個人的には最近のJホラーよりかなり観やすく好感触。
