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アメリカン・ユートピアのzoeのレビュー・感想・評価

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)
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前々からこの威厳的な雰囲気のあるジャケットがとても印象的で気になっていた作品。普通の音楽映画だと思っていたら、公演を収めたドキュメンタリー的な作品で、思っていた感じと違う…とハマれるか心配でしたが、そんな心配は観始めてすぐに吹き飛びました。

最初から最後まで素晴らしい。これを直接体験した人たちは一体だれほどに素晴らしい感動を覚えただろう。どうしたって羨ましくて堪らなくなってしまう。音楽の力、エンターテイメントの力って本当に偉大だと改めて感じさせられた。

脳みそを片手に“ここは…”と指差しながら語るように歌い出す、なんとも印象的なオープニング。そして、終盤に差し掛かり『白人男性の自分が歌ってもいいだろうか』と原曲者のジャネール・モネイに確認したことを話し出すところから始まる「Hell You Talmbout」のパフォーマンス。思わず、ぐっと体に力が入り、気づけば祈るかのように手を握りしめていた。

自分はこの作品の素晴らしさを語るには、あまりにも未熟で、この感動をどう言葉にすればいいのか、知っている言葉を集め出してもどれも納得のいく言葉ではなくて、迷いが尽きない。

簡単な言葉になってしまうけど、本当に出会えて良かったと心から思える作品。
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