ちゅにちゃん

クライ・マッチョのちゅにちゃんのレビュー・感想・評価

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)
2.8
メキシコにいる息子を連れ戻すよう知り合いに頼まれ、やむなく引き受けた主人公。メキシコで不遇な目に遭っている少年を見つけ連れ戻すも、道中で次第に信頼関係が生まれ、少年との心の交流を描いたヒューマンドラマ。親の愛情に恵まれない孤独な少年と、ロデオスターだった栄光を忘れられない主人公との出会いがなんとも切ない。少年はマッチョに憧れるが、主人公は老ぼれてロデオスターの影もない。主人公が若かりし頃「ダーティーハリー」でクールな刑事役を演じたのとは対照的な役柄に時代を感じずにはいられない。誰しもがやがて年を取り命尽きる。マッチョな人生を送る事よりも、家族や友人と温かい人間関係を築き、健康で長く生きていく事が本当の幸せである事を自らの人生を通して訴えている作品だった。