かつては輝くロデオスター
今は落ちぶれた馬の調教師
そんな彼が受けた仕事とは、メキシコでアブナい母親と暮らす少年をテキサスの父親のもとに送り届けろというもの。
うーん、微妙。ロードムービーは好きだけど、本作はとにかく微妙。
何だろうな、まだラフ段階で未完成の脚本をそのまま本番で使っちゃったって感じです。淡々と進み、「ここが良かった!」というところが一つもないままあっさりと終わっちゃいました。メッセージ性も含め全体的にとても弱かったです。
序盤から妙な説明ゼリフが多いし、キャラクターに奥深さは感じられないし、中盤以降の展開は何か都合が良過ぎるし、山場らしい山場もなく、終わります。
『グラントリノ』のような素晴らしい人物描写があるわけでも『運び屋』のようなエンタメ性わけでもない。イーストウッドの良さがないイーストウッド映画でした。
短い映画ですが、スローペースの映画が苦手という人は苦痛だと思います。
2022年83本目