メキシコの人情に触れるカウボーイ
クリント・イーストウッドは往年のカウボーイ。馬を手繰っていた時代は過去の物となり、ロデオをすることが生き甲斐だった男が馬から降りることはまさに死んだも同然だった。
そんな中メキシコの少年と出会う。親の愛を知らずに育った、孤独な少年。失ったカウボーイと、恵まれなかった少年の二人の旅次はメキシコの温かさに冷え切った心が温まっていくハート・フル・ストーリー。
ストーリー自体はかなりクリント・イーストウッドのイケオジ感満載で、陽気なメキシカンとしゃがれたカウボーイという対比が見ていてとても面白かった。
ストーリー自体は個人的には好きなのだが、いかんせんクリント・イーストウッドはもう歩くのもおぼつかない感じなのに、悪党をワンパンで倒したり、ロデオしたりと若干無理があるカットもあったが、完全にキャストの問題なのでそこまで気にならなかった。あのふとみせるジェントル感がクリント・イーストウッドの魅力だと思うし。
個人的には祖父が今体調が悪く入院しており、その姿をクリント・イーストウッドと重ねて涙してしまった。いいお爺ちゃんというのは人の目を見て喋るものだ。