このレビューはネタバレを含みます
感動とひとのあたたかさ、そこに予想外のおもしろさが融合した彼らが育てたバラのように、つよく逞しいお話。
エヴにとっても3人との出会いは転機で、3人にとってもおなじで。
特に、フレッドは人生を前向きに才能とともに歩み始めることができてよかった。
4人でバラを盗みにいくときの連携がおかしかったり、フレッドの犯罪歴を見ながらどんどん昇進しているのね的なことを言うエヴには笑ってしまった。
フレッドが両親に花束を渡しながら別れを言ったときに、バラの育て方はたいせつに育てることだと言ったのがとてもよかった。
あたしの祖父も言っていた、植物は世話をした分育ってくれるからうれしい、人間はそうはいかないからと。
両親は幼い彼を施設に預け、新たな人生を歩んでいた。
彼はエヴとともにバラを育てながら、両親への執着から解放された。
最後の花言葉で想いを伝えるのもすてきだった。
なにかを育てるって大変だけれどいいものだと教えてくれた作品でした。