シネオ

ウォンカとチョコレート工場のはじまりのシネオのレビュー・感想・評価

4.5
かつてティム・バートンが描いた名作、チャーリーとチョコレート工場。その主人公ウィリー・ウォンカの若き日を、オリジナルストーリーでティモシー・シャラメが演じた今作は年末にして今年最高の秀作でした!

パディントンシリーズのポール・キング監督だから、英国風な世界観と上質なユーモアでテンポがいい。全てのカットが絵本のような、ファンタジーなアートディレクション。友だちと力を合わせて立ち向かう、心温まるストーリー。そして映画を彩るのは、楽曲たちだ。

実は予告編を見て気づかなかったんだけど、ミュージカルなんですよ。とにかく歌唱も振り付けもカメラ回しも編集も、みな素晴らしい!ティモシー・シャラメの歌がうまい!映画全体が踊っているから、ずっとワクワクできます。

ティムバートンが描いたウィリーウォンカは、シニカルで少し意地悪だったけど、この作品では別人のいい人。それも悪くない。永遠のイケメン男優ヒュー・グラントがウンパルンパを演じるのだからたまらない。ニヒルでお茶目な役作りはさすがでした。

こんな幸せな気分で劇場を出るのは、いつ以来だろう。映画の魔法がずっと続いてほしい。つーか、解けたらもう一回観よう😊
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