さよこ

ウォンカとチョコレート工場のはじまりのさよこのレビュー・感想・評価

3.8
【SNSの情報のおかげで命拾いした🍫】
あの作品の前日譚と思って鑑賞。違った。

🎩全体の感想
ウィリー・ウォンカの若き頃、つまり『チャーリーとチョコレート工場』の前日譚と思っていたので、こんなに爽やかな人がやがて目バキバキのおかっぱ男に変貌するのか…などと思いにふけながらチケットを購入。そして鑑賞直前でSNSのクチコミに触れ、どうやら前日譚ではなく全く別作品らしいという前情報を得たため致命傷は免れたけど、同姓同名の主人公ではあるので若干混乱しながら観てた。原作が同じだけで、それぞれの映画は違う世界線の物語だとは理解しつつ、ウンパルンパの曲調も一緒だし、ちゃんと別物ですよと切り分けて欲しかった…。事前にチャーリーとチョコレート工場を予習して挑んだ人もけっこうな数いそう🥲

🎩ウォンカと仲間たち
オープニングが夢に向かってキラキラした顔ではしゃぐシーンから始まるので、その分、夢を妨害されてしまったときには主人公以上に自分が凹んでしまった。みんな喜んで🍫を受け入れてくれると思ってたのに。主人公のキャラクター的に、この街で生まれて初めてこの世の悪意に触れたんじゃないかと思えてなんとも言えない複雑な気持ちになった。そしておそらくは様々な挫折から夢をみることをやめてしまった少女が、今度はウォンカに対してそれは無理だよとドリームキラーの立場になっているのも切なかった。人は大人になるにつれて、これまでの経験からできること/できないことをある程度予測して動く生き物だから、ウォンカに限らず、ひたむきに前に向かって進んでいける人って凄いなと思った。

🎩好きなシーン
・🦩と一緒に空を飛ぶシーン。可愛かった。
・🦒と触れ合うシーン。可愛かった。
・街並み全体がクラシカルな建物で綺麗

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⚠️この先、ネタバレあります⚠️
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🎩世界観
ウォンカの魔法を驚きつつも受け入れる街の人たち。不思議な現象に順応しているものの、魔法を使えるのはウォンカのみという世界観がなんだか不思議だった。それともウンパルンパの国があるように、世界は広くてこういう魔法を使える人もいるっていう認識なのかな。あの富豪3人組だって魔法の力を欲しがっても良さそうなのに。あくまで🍫にこだわるのはちょっと可愛かった。

🎩凹んだシーン
ミュージカルだし魔法も出てくるし、全体的にキラキラな可愛い作風なんだけど、ウォンカが夢を叶えた途端にどん底に突き落とす展開はとても悲しかった…せめてお店の破壊は偶然の産物であれと思った。あんなに楽しんでたお客さんたちが一気に暴動を起こして、意図してお店を壊していくのは心が抉られてほんとにツラい。他の場面では署長への賄賂が🍫だったりでメルヘンなのに、ここだけ一気に治安が悪くなって、別の映画を観ているようだった。悲しくて泣いちゃう。

🎩洗濯屋さん
もしあの2人に賢さがあったらヌードルの出自を調べて、あの富豪を揺り、今頃それなりの暮らしができそうなのにと思ったけど、そんなことしたら真っ先に2人が消されそうだなと思ってやっぱりやめた。

🎩その他、いろいろ
・ミュージカルだった〜!
・第一印象どおりに悪いヤツ🫧
・地下に住む人たちのことを誰も探しに来ない…?
・排水溝がとても綺麗な街
・魔法の使い方を知ってる洗濯屋の店主たち
・三人組だってウォンカの🍫食べたいくせに〜!
・性格が合わなそうな三人組なのに結託してるし、なんだかんだで仲良いな
・地下住民にちゃんと一部屋与えて案外優しい
・カカオからチョコレートつくるママ凄い
・🍫に賞味期限ないんだっけ?
・ウンパルンパが飛んでくシーンわらった
・ウォンカのお店かわいい。行きたい。
さよこ

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