hua

ウォンカとチョコレート工場のはじまりのhuaのレビュー・感想・評価

3.9
過去鑑賞記録

物語のページを捲るようにワクワクする夢がいっぱい詰まった作品だった。

賑やかでカラフルで子どもも楽しめる。複雑なことは何もない。
子供向けといえばその通りだが、児童書のような世界観がとても好きだった。

キャストが豪華。主演のティモシー・シャラメはその華やかな存在感だけではなく歌も素晴らしい。オリヴィア・コールマンもミスタービーンも『ダウントン・アビー』のカーソン、『シェイプ・オブ・ウォーター』のサリー・ホーキンスまで。
そして誰よりもヒュー・グラントの平均より6ミリ小さいウンパ・ルンパが奇妙で可愛い。

「世界中の材料が揃ったポータブル工場」がなんとも魅力的。
好きな素材を使って自分が食べたいチョコレートを自由に作れるなんて、チョコレート好きにとっては夢のようだ。

エンディング曲
♪大人になって忘れかけてた
子供の頃のワクワクする気持ち
世界は不思議に満ちてた
魔法を信じてた
君だけの世界♪

まさにこれを再現したような作品だった。
魔法の力がそこかしこに散りばめられ、不思議な世界にどっぷりとハマることができた。

本作は『チャーリーとチョコレート工場』ではなく原作の『チョコレート工場の秘密』若しくは1971年の『夢のチョコレート工場』の前日譚なのでは。
ティモシー・シャラメとジョニー・デップのウィリーウォンカは別人、別物と考えていいのだろう。

たまには童心に帰って楽しめる作品もいいものだ。
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