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SNS-少女たちの10日間-のTのレビュー・感想・評価

SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)
4.2
これは強烈!
想像以上の衝撃でリアルに気持ちが悪くなりました。
性被害当事者や精神的に弱い方は、途中退席も含めて何かしら自分なりの防御を準備して見に行くことをお勧めします。見終わった後にこの作品の話しができる人がいるといいかもしれません。

なにしろウェブカメラの向こうの男どもがキモいのなんの。それがスクリーンにこれでもかと映し出されて吐き気がします。自分勝手に子供を性的に消費しようとする。思い通りにならなければ脅す。最低オブ最低。

しかしそのウェブカメラ越しの光景を撮影隊が大勢で監視しているのは滑稽で「ばーーーーーかwww」という気分にもなります。ラスト近くではそれが顕著になって少しは救われる気分にもなります。

ネット上では女優(仕掛けのために12歳と偽る大人の女性)のケアを問題視する人もいるようですが、そこは冒頭でしっかり説明されますし、まさかカウンセリングの姿まで映画に映せなんて、それこそケアに問題があると思うのでノープロブレムだと僕は感じました。

ただひとつ、中盤のおまえ、なんかいい感じに映ってるけどおまえは何のために連絡してきたんや、って指摘だけは反論しにくい。特に性被害の当事者はその気持ちがぬぐえないのもわかります。

ドキュメンタリー映画ですが、この部分も含めて、音楽の使い方も極めて映画的に作られていて、良くも悪くも気持ちを引っ張られる部分があります。だからこそ面白く見れるんですけどね。

僕の少ない映画体験ではありますが、過去最高クラスに胸糞、気分悪い、2度と見たくない良い映画だと思いました。
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