こまどり

SNS-少女たちの10日間-のこまどりのネタバレレビュー・内容・結末

SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ネットを通した児童虐待を追ったリアリティショー映画。出演者3人のメンタルが心配になるくらい地獄に溢れた実験だった。監督やスタッフもある意味加害者なのでは…と不安になる。

Skypeを通して連絡をしてくる男たちはみんな最低。モザイクの掛け方も気持ち悪さを更に増していた。
そんな中ひとり優しい言葉をかけてくる若い男。実験開始後初めて登場する「まとも」な男に少女も涙してしまうし、見ていた自分もほっとして泣いてしまった。でも「まとも」なのが少数側なのは狂ってるし、そもそもその若い男は果たして「まとも」なんだろうか。本当に「まとも」な男は12歳の少女に連絡を取るのだろうか。彼は悪意がないと証明されたとしてモザイクを外されたけれど、最後まで彼が良い人なのか信じきれなかった。

最後に男を追い詰めるシーンで、男が少女たちや女性スタッフには目を向けず発言も無視して、男性監督にだけ弁明していた。あの場面に児童虐待をする男のメンタリティーがよく出ている気がした。

とにかくSkypeの音が耳から離れなくなる映画だと思っていたらエンドロールまで合唱版?Skypeメロディーだったのがずるい。

9割9分気持ち悪い展開だが個人的には見て良かった。
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