フジタジュンコ

K.G.F:CHAPTER 2のフジタジュンコのレビュー・感想・評価

K.G.F:CHAPTER 2(2022年製作の映画)
4.4
CHAPTER1が2018年、続編のCHAPTER2が2022年と、4年挟んでいるため映画自体のクオリティが上がっているせいか、または私がこの複数エピソードの進行と暗転とダイジェストの連続に慣れたのか、「2」はまばたきする間もないくらい、はちゃめちゃに面白かったです!!!!

「2」は「1」に比べて描く世界のスケールが大きくなり、ぐっとストーリーに深みが出ました。”ロッキング・スター”ヤシュが演じるロッキーに対抗するのは、サンジャイ・ダットによる不滅の敵・アディーラ、鉄の女ぶりはサッチャーを思わせるインド首相ラミカ・シンを演じるラヴィーナー・タンダン。このヒンディー語映画の2名のトップスターによって、物語にも映像にも息苦しいほどの緊張感が保たれていました。「1」につづいてロッキーの縦横無尽な暴力っぷりも痛快ですし、「暴力が俺を愛してくる」などの名台詞もあり、「1」ではぶつ切りのダイジェスト感が否めなかったのに、「2」では「全部見どころ」になっているのが見事でした。

CHAPTER1、2連続で5時間半、さすがに疲れましたが、これほどスクリーンで見るべき、という言葉がぴったりの作品もないと思います。IMAXやDolby Cinemaで見たかった…!!