しろくま

大怪獣ガメラのしろくまのレビュー・感想・評価

大怪獣ガメラ(1965年製作の映画)
3.5
《〝ガメラ〟原爆でよみがえる》
北極海の氷山に閉じ込められたまま数千年冬眠を続けていたガメラが、国籍不明機の墜落による爆発で目覚め、砕氷調査船を沈没させた。調査船の乗組員の生存は絶望視されている。

動物学者の日高教授(船越英二)は、ガメラは放射能を全身に浴びているため遅かれ早かれ死ぬって予想していたのに、北極海を南下して北海道に現れたから大変。街を壊すのも好きだけど子どもも好きっていう、お子様受けするキャラクターのガメラ。地熱発電所に向かうガメラをやっつけるプランって、1000度を超える地熱で丸焼き作戦?三万キロワットの電力でビリビリ作戦?冷凍爆弾によるフリーズ作戦?ガメラ対人類の戦いの結末が気になる大映特撮怪獣映画のパイオニア的作品。

1954年に作られた東宝のゴジラ。ずっと東宝の独走状態だった怪獣映画だったけど、10年以上遅れてやっと大映が参入。この頃だったらカラー映画が一般的なのに、あえて白黒で制作されたのって、白黒で作られたゴジラ第1作への対抗心からって思ってたら、予算と人手と機材不足からだったんだね。特撮も手探りだったから白黒の方が都合がよかったのかも。ただ白黒で作られたことで、ガメラがリアルで、迫力が凄まじい。東京の街の再現度も当時としてはいい感じで、破壊しまくるガメラは最高にかっこいい。

視聴メモ:2023.01.06/004/GYAO
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