影屋れい

オキシジェンの影屋れいのレビュー・感想・評価

オキシジェン(2021年製作の映画)
3.0
『オキシジェン』。ポンコツAIとの生命を懸けた生き残りのやりとり。今作の主人公の一人たるAI「ミロ」。それはまるで創作の締切に追われている際に経験したWindows Meを思い起こします。(現在では10かも知れません)融通が効かずに兎にも角にもイライラした記憶。「ミロ」はまさにその化身。あれを実行すればこれは駄目。これを実行すればフリーズして、こちらを逃げ道のない迷宮にへと誘い込む名手。流石の手腕に絶望の文字が浮かびますが、馬鹿と鋏は使いよう。如何にポンコツでも使い手の発想一つで何とかなる。結果、成功へと導くことが出来る…と教えてくれる作品です。少ない舞台装置でここまで面白くする手腕はお見事極まりない。
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