CHEBUNBUN

とても短い昼⾷のCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

とても短い昼⾷(1917年製作の映画)
4.0
【このレストランではあなたの胃袋に直接アップルパイをお届けします】
アニメーション作品。キッチンからパイプを出してスープを注ぐ過程は後の『全自動レストラン』に繋がるものがある。システマティックなレストランを目指すも、それがどこか歪な形になってしまう滑稽さがたまらない。例えば、アップルパイを注文したお客さんに対して、店員が口の位置を調整し、食べ物を直接お客さんの口に投げ入れる描写がある。これは、客が自分の手で料理を頼んだり、店員が料理を運ぶ作業すら効率化し、直接胃袋にお届けする様の異常さを滑稽に表現している。また、アニメは物質に対して役割を変更させるのが得意な媒体であることに着目し、パンケーキをレコードにしてしまう場面がある。これはアニメらしいなと感じた。
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