せいか

ドリームキャッチャー 呪われた魔除けのせいかのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

10/03、AmazonPrimeにて視聴。吹替版。
辺鄙な場所に建つ家を舞台に、新しい母親を受け入れられない少年を抱えたまま、再出発しようとする一家の話。少年は亡き母の演じる悪夢に悩まされており、近所で発見したドリームキャッチャーによって逃れようとするけど、それは封印されていたドリームキャッチャーでむしろ悪夢を現実に延長するものだったみたいな。時間の経過とともになんだかんだうまくいきそうだったんだろうなという一家は周囲を巻き込んで破滅していく。

なんか、母なるものの歪みを描きたかった作品なのかなんなのかは中途半端だったのでよくわからないけど、たぶんそのへんを描こうとしていたのだろう。
少年が取り憑かれることで凶行に及ぶというのも、その歪みと合致させた上で己が抱えていた闇が暴れるみたいに展開させたほうがいいような気もするのに、結局、悪魔的なものに完全に脅されて屈服してみたいな形にまとめられていてちょっとやっぱりどうしたいのか分からなかった。

最終的に少年は開放されたのか知らんけど(エンディングでわざわざドリームキャッチャーが再び新たな人に見つけられるというの挟んでるんだなら開放されたのだろうが)、道路で警官と会ったときに、序盤のローテンションさをそのまま見せてまるで何もなかったようにしているのが不気味というより観ていて爆笑だった。
登場人物たちも、ひたすら受け身を貫き、今は繊細な時にある家族を放置する父親、心理学者だかなんだかでスピリチュアルなものは撥ね付けるだけの母親、自分があるのかないのかみたいな少年、なんかもうただのやられ役の近所のおばさんプラスαで、故意にやってんのかなとはちらりとは思うが、破滅的であった。

なんだこれ。
せいか

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