多分「ゴーン・ガール」からだろう。ロザムンド・パイクの強気というか勝気な女がとにかく似合う。
この作品でもそうで、高齢者の後見人を務めることで、財産を搾取しようとする詐欺師まがいの仕事を嬉々としてこなす。
これは認知症などで高齢者は判断が出来なくなるため作られた法定後見人の制度のため。
それを詐欺のように取り扱うマーラだが、狙った老婦人の息子がロシアンマフィアのボスだったという設定。
一躍命の危険になるが、だからと言って怯むほどの気概は無いのがマーラという人物。
だからロザムンド・パイクが適役になる。
多くの人が死ぬのでスリラーでもあるし、ある種のブラックコメディでもある。
善人のかけらも見えないマーラという女性。
金持ちになりたいと言う欲望剥き出しのキャラ。
ここまで吹っ切れると逆に痛快な気もするが、こういう人物には必ずしっぺ返しが来る。
最後の場面を含めた上でスッキリする結末だった。