高齢者の財産を搾取する悪徳後見人の主人公をロザムンド・パイクが演じる…という期待しない方が無理な話。
ロザムンド・パイクと言えばゴーンガールのエイミーだったけれど、見事に更新してくれた。
決して誉められたものではない主人公の話で、こういうのは古くからあるジャンルだけれど、しっかり現代を生きる人が作っているなと感じる、アップデートされているクライム映画。
エンタメ性が抜群に高く、子どもの頃好きな漫画を一気読みしてしまう感覚に近かった。
とにかく飽きない。
所謂ツッコミ所やご都合主義部分が結構あっても傑作に感じた。
(けっこうツッコミ所は多い！いやかなり多い？ので痺れるような伏線回収があったり、脚本に唸らされるタイプの映画ではないかと)
後見人制度を悪用…
おばあちゃん子で育った自分がハマるかな…なんて思ったのが嘘のように面白かった。
高齢者=善人ではない、確かに…。
で、この映画は社会派という印象は皆無。
後見人制度について深く切り込んだりもしていない気が。
こんな簡単にいくかね？とも思う。
じゃあお前何が面白かったの？と言われると言葉にするのが難しくもある…
しかし社会的にマイノリティな存在と思われるキャラクター達の描き方がフェアでこの表現が一番最新なのかもと感じた。
そんなこと感じる時点で自分はまだまだ時代に追い付いていないのだなとも思ったけど。
このポスターが笑っちゃうぐらいかっこいいのだが…
こんなん似合う人すごい。
アマプラ、U-NEXTなどで有料配信のみで、見放題がないので躊躇うかもしれませんがこのロザムンド・パイクに搾取されたつもりで観てほしいです。
