このレビューはネタバレを含みます
知らない生徒。
知らない先生。
知らない校舎。
知らない街並。
なのにどうしてこんなに懐かしいんだろう。
落ち着きなく走り回る男子。
うるさいって大声で叫ぶ女子。
答案用紙に落書きしたり、
仲良くなりたくてイジってみたり、
部活が嫌になっちゃう日もあれば、
恋愛の進展に大騒ぎする日もあって。
あの頃はなんでもなかった日常。
今見てもなんでもない日常なんだけど、
どうしようもなく煌めいて見えた。
人前では子供みたいにはしゃいで見せて、
ひとりになると大人みたいに考え込んで。
子供のままでいたいような、
大人になりたいような、
14歳。
主人公はいないけれど、
一人一人に物語があって。
劇的な展開はないけれど、
思い出の断片が散りばめられてた。
後世まで残したい映画。