かー

14歳の栞のかーのレビュー・感想・評価

14歳の栞(2021年製作の映画)
4.3
たまたま時間が合ったので鑑賞。
リアル桐島だった。桐島より桐島だった。
2年6組三十何人をそれぞれ主役にして1本ずつ映画撮れるだろってくらいよかった。

自分の14歳の頃を思い出しながら観たけど、あんなに素直に自分の気持ちを誰かに伝えるなんて絶っっっ対にできなかったと思う。それは監督の彼ら彼女らとの関係づくりが素晴らしかったのかもしれないし、もちろんそれぞれ単純な裏表だけじゃなくて外行きの顔をしてる部分もあるだろうけど、だけど、不器用に発されるその言葉の脆さと強さが強烈だった。

中学生になった途端急にちょっと大人扱いされ始める戸惑いや、それに対する心の追いつかなさ、誰かとうまく過ごさなければならない毎日。今考えたらよく生きてたなと思う。笑 でも確かに、楽しいだけではないけど忘れられない瞬間がいっぱいあったんだよな。
あと、ほんとうに学校なんて生活の一部に過ぎないことをこんなに実感して観れた映画なかった気がする。みんな頭ではわかってることだと思うけどこうして映像で見せてくれる強さはものすごく心に残った。

14歳、15歳のことっていまだに痛みとともに頻繁に思い出すし間違ってたと思うこともあるけどそれすらも誇らしく思わせてくれる映画だった。全員かっこよかった。人生に悩んでる人用のプレゼント候補リストにこの作品のDVDを追加する。私にください。(追記 パッケージ発売予定ないらしい。涙)

世の中にはあんなに素敵なバレンタインを14歳で経験した人がいたのだと思うと私の心に挟まっている14歳の栞が爆発しました。草
かー

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