予想をはるかに越える出来栄えに良い意味で裏切られた。まさか泣くとは思わなかった。
黒澤明監督の【生きる】が死を真正面から見据える事で生を描いたように、このストーリーは不老不死を題材に生を取り上げる事で死を受け入れる人間のドラマを描く、真逆だが方法論としては似ている。
ただし前半と後半が演出のタッチがまるで違う事が欠点。勿論アバンギャルドな前半の展開があっての後半ではあるのだが、後半の人間ドラマが秀逸だけに全体のバランスとしてはあまりに惜しい。
しかしSFとゆう、ある意味奇を衒った設定を用いながらも真摯に生命とゆうモノに向き合ったスタッフキャスト陣の姿勢には拍手を送りたいし、今年有数の力作として必見。
オススメします。