あ

Arc アークのあのネタバレレビュー・内容・結末

Arc アーク(2021年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

原作未読。
『ある男』が良すぎたから期待しすぎちゃったかな〜。
多分だけど、死の概念とは?という事を描きたかったのかな〜とは思うのだけど、色々と無理矢理過ぎる展開が多くて、作品の方向性が理解出来ないまま終わってしまった。
本作はざっくりと4章になってて、
①死んだ人をプラスチック化して肉体を永遠に留める技術を知る。
②プラスチック化の技術を応用して永遠に若さを保つ薬が開発された事で、実質永遠の命を得る。
③薬の不具合により、死にゆく人と永遠の命を持つ人の二極化した世界で、亡き夫との受精卵を使って子供を出産。
④投薬しない事を選択し、死を迎え入れる。
という感じなんだけど。
全ては自分で選択した事とはいえ、①②は他人からの提案だし、③は答えを言わないから真意は分からず。④は幼い頃に生き別れた子供と偶発的に再会した事で、生き続けてる事に意味を見出せないと実感したからって事かもだけど、最後まで主人公に主体性が無さすぎて。
世界観というか、設定は面白いと思っただけに、その先にある何かを感じ取れなかったのが残念に思えた。
亡き恋人を“永遠”に留める為に奔走する姉を演じた寺島しのぶの演技だけが真実に見えた。
あ