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デカローグ デジタル・リマスター版のAPlaceInTheSunのレビュー・感想・評価

4.5
《作品紹介》
ポーランド・ワルシャワ郊外、巨大団地に暮らす人々の幾通りもの心模様。みんな生きることでしか、愛を知れない。これはわたしの、あなたの、あの人の《内なる》物語。トリコロール三部作(『青の愛』『白の愛』『赤の愛』)『ふたりのベロニカ』などで知られるポーランドの名匠クシシュトフ・キェシロフスキが1988年に発表した連作集。「デカ」は数字の“十”、「ローグ」は“言葉”を意味する。旧約聖書の「十戒」を下敷きに、現代に生きる人々の日常生活の地平に存在する孤独と愛の苦悩を鮮やかに描き出す心揺さぶる珠玉の10篇。
スタンリー・キューブリックが絶賛したほか、エドワード・ヤン、侯孝賢ら数多くの映画作家たちがキェシロフスキの才能を羨望し賞賛した。クシシュトフ・キェシロフスキ生誕80年/没25年の2021年、最新レストアによるデジタル・リマスター版が待望の日本初公開!

監督:クシシュトフ・キェシロフスキ/脚本:クシシュトフ・キェシロフスキ、クシシュトフ・ピェシェヴィチ
1988年/ポーランド/587分/カラー/DCP/配給:株式会社アイ・ヴィー・シー

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日曜日の午後に時間が出来、鑑賞可能な作品を調べるとTITANEが観られそう。
急いで用意して電車に乗り込む。

電車に揺られながら、TITANEならまだまだ上映してるだろうし、何か全然違う他の映画が観たい。何気なく検索すると前から気になっていた「デカローグ」が元町映画館でかかっている。映画館に電話すると「続き物しゃないので、バラバラで観ても楽しめる」とのこと。

ということでエピソード8~10を鑑賞。
噂に違わぬ珠玉のオムニバスドラマ。
共産圏から民主化した直後に撮影中されたらしく、どこかロシア映画の手触りを感じさせる無機質な集合住宅、灰色がかった硬質な画。
人生のままならなさ、人間の業についての物語。

第8話「ある過去に関する物語」☆4.7

第9話「ある孤独に関する物語」☆4.3

第10話「ある希望に関する物語」☆4.5

何年か掛けてでも、全てのエピソードを鑑賞していきたい。
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